03.『ちぐはぐに繋がれて』  何時か自分を見付ける刻  2018年11月25日 19:31

A.詩を書き始めた頃は 是丈沢山の詩を書き続けるだなんて
思っても見無かった 思っても居無かった

A.気を付け始めた頃は 是丈沢山の事を思い付くだなんて
思っても見無かった 思っても居無かった

B.化けの皮が剥がれた 笑い乍 泣いて居た
 僕の心に気付かれた 恥ずかしくて 隠して居た

S.其々の魂が 今 晒け出されて行く 大事に大事に守って来た 奥の方に閉まって居た
 宝物が 輝きを放って 世界中を照らし出して行く


A.子供の頃は何時か仕事に就くだなんて 働かなきゃ行け無いだなんて
 思っても見無かった 思っても居無かった

A.一人の頃は誰かが助けて呉れるだなんて 救って呉れるだなんて
 思っても見無かった 思っても居無かった

B.黄金の殻を砕けば 透明の中身が零れて見えた
 僕の体に気付かれた 虚空の闇に驚かれた

S.昔々の御伽噺が 最近の御話に聞こえて来る 主人公は誰だ 主人公は皆だ
 本物の煌きを解き放って 世界中を映し出して行く


C.神話の時代を超えて行くんだ 伝説の物語は始まったばかり


B.白銀の衣を纏えば 英雄の戦士に成れた気がして
 僕は命を懸けて 毎日毎日 一秒一秒を

A.暮して 送って 振り返って 又 面と向って 僕の半生を洗い直して行く
 研き上げて行く 研ぎ澄まされて行く

A.過して 偽って 嘘を吐(つ)いて 又 取り繕って 僕は反省を繰り返して行く
 経験を身に付けて 体験を身に付けて


S.所々の傷跡が 日に日に傷んで 涙を産んで 心を優しさに帰す 心を愛しさに帰す
 紛い物を 全て払拭して 世界中を創り直して行く

S.其々の魂が 今 其々の役割を担って 人を人が支えて 社会が社会を築いて
 贋物を握り潰して 世界中を塗り返して行く


C.人間の時代を更新するんだ 無限の宇宙は始まったばかり

 始まったばかり 始まったばかり

(完了)