『白い部屋』
無数に灯ってる ろうそくの明かり
そのひとつひとつを丁寧に消してゆく
何時の間にか 明かりはひとつだけに成り
残された命は 誰のものなのか
これを吹けば 世界は終る 想像しただけで とても…
ひとりじゃ さびしいよ さみしいよ
こわくて ふるえが とまらない
くるおしさが ぼくを支配する
最後の一本が すきま風にやられた
もう 僕を照らす光は何処を探してもない
何時の間にか 扉の鍵は閉まって居て
残されたからには 出ることは許されない
あれを押せば 世界は終る 現実が差し迫って来る
ひとりの くるしみよ かなしみよ
つらくて なみだが とまらない
いとおしさが 僕を包み込む
莫迦莫迦しくて 笑けて来てしまう
急に空しくなる 腸が煮え繰り返る
暴れ出したくなる
ひとりじゃ こんなに せつない
いとおしさよ ぼくをつつみこんで
くるおしさよ やすらかに ねむれ