『NHKスペシャル プラトン ~本篇~』
企画 戌子屋
挿絵 宮崎駿
脚本 野島伸司
朗読 広末涼子
主題歌 シリウス 『夢』
音楽
監修 大橋晋也
監督 荒川格
―考えよう。
「人生とは何か」
「社会とは何か」
「国家とは何か」
「労働とは何か」
「学習とは何か」
「成長とは何か」
「夢とは何か」
「愛とは何か」
「魂とは何か」
「心とは何か」
「歌とは何か」
「映画とは何か」
「この世とは何か」
「あの世とは何か」
各60分 全十四集
参考文献 『プラトン全集』(岩波書店 刊)
鼎談で、メンバーは広末涼子さん、桜井和寿さん、宮崎駿さん、三名です。
皆さんに『プラトン全集』を読んでもらって、会話の随所に織り交ぜて進めたらなと思います。
舞台は公園で。或いはグラウンドで。或いは川原で。或いはベンチで。
『プラトン ~本篇~ 』 覚え書き1
2014-10-13 09:20:09
「哲学とはなにか」
智を愛すると人は云う。学を愛すと僕は思う。
だとすれば、考えるってどういうことだろう。
人は生まれながらにして知る事を欲する。
欲する 欲する 欲する 欲する。
人の欲望とは極まりのないもの。その深淵にひそむのは、
自らを欲する我々の姿。
罪無き時代に生まれて、愛のない世界で生きてゆく。
そのこころを欲すると云う事は、即ち、生きると言う事なのだよ。
愛すると欲するの違い。
愛するはお互いに、与えもし奪いもする。
しかし、欲するは求めるだけである。
知りたいと思う事により、たいと思う事により、欲望は波及していく。
欲が欲を生む。
それはしかし、愛するとはおよそちがうとこにある。
知りたいという、欲求そのものである。
では、なぜ人は知ろうと思うのだろう。
自分の欲求を満たすため?未知なるものに触れたいという衝動?
それを知るために生きているのかも知れない。