〇三、『パンドラ』  緊張感を  2018年3月20日 15:50

A.臭い物には蓋をせよと云う 世論に背を向けて 僕の旅は始まった
此の世に 有りとあらゆる 有象無象の
愛憎と喜怒哀楽をぶち撒けた 甕の中の世界で

B.生きて行く事を決めた どんなに暴力や脅迫の類いに唆されても
君と居る時代に希望を探して 安全に幸せに 日々を暮らす

S.禍禍しい感情の渦に身を置いて 嫌らしい妄想に耽けて 時間丈が過ぎる
可愛らしい 君の笑顔に励まされ
 まだ 息をして居ても良いと 頷くんだ

A.汚ない物は洗い流せよと言う 持論を展開して行き 僕の旅は続いて行く
あの世に行った経験を元に 有形無形の
真理と真実を悟った 混沌の中の世界で

B.死んで逝く事を止めた どんなに平和や倦怠の類いに惑わされても
僕が居る時代に答を探して 完全に憧れて 今日を暮らす

S.清清しい気分の風に身を吹かれて 付き纏って居た憑き物を払う 払う
祟りや呪いや 鬼の笑顔に騙されずに
まだ 自然に 有りの侭に 居ても良いと 打ち克つんだ

SS.遣ってみなければ 解らなかった事 誰が君を責められる
行ってみなければ 知らなかった処 誰が君を追い詰める

S.辿々しい 身振り手振りで 這い蹲って 態とらしい態度を改め 時間に流される
煩わしい 僕の悩みは滅却し
まだ 思って居ても良いと 受け容れんだ

S.著しい変化に耐えられる丈の精神を 身に纏って行く 肉体に重ねて行く
灯りや温もりを心の中で守る様に
まだ 信じて 信じ抜いて居ても良いと 涙を拭う

S.甚だしい 怨み辛み妬み嫉み 憤りを 操る丈の力を 心身に覚え込まして行く
辺りや周囲の 数少ない 応援に応え乍ら
まだ 終わりじゃない 始まりなんだと

(完了)