『導かれて』

僕は何度でも 何度でも

見とれていた 髪をほどく君の仕草に
憧れていた その髪に口づける事を

こんなにも 君 想っているのに
届かない 届かない どうして届かないのでしょう

明晩 恋の池で二人会うと決めた
膨らんだ風船はそのまま 張り裂けてしまった

会えるのに 会いに行くのに
離れない 心から 不安が離れないのです

月の見える下交わす 愛の誓いの言葉
手と手取り合い 肩引き寄せ そっと髪に口づけた

果たした願いに代わる命 落とした碧玉は深く沈む
すくった両手のひらは 夜風にじゃなく 震えてた

禁じられた時から始まった 必ず訪れる 定め

人は何故に破らずに居られないのでしょう
「好き」に負けずに居られないのでしょう