六、『傷だらけの戦士達』 ララバイ調で 2018年2月11日 16:07
またひとつ 傷が増えた 悲鳴を上げ乍ら 叫び声を上げ乍ら
またひとつ 涙が零れた 心を裂き乍ら 胸を引き千切り乍ら
其れでもまだ 戦って居るんだよ 捨てられない プライド
屈する事の無い アイデンティティー 反骨精神と逆境の精神で
普段の生活の中には 絶望と哀しみと孤独と空しさを
適度に配分し 鬱に浸り 何気無い言葉に 苛立って居た
存在の意味さえ 失いそうで 生きてる自分さえ 見失いそうで
答を下さい 掌から宇宙に繋がる程の 応えて下さい 此の体に宿る 不屈の精神に
またひとつ 死相が増えた 悲鳴すら上げられずに 叫び声すら上げられずに
またひとつ 失望が増えた 心を砕き乍ら 胸を破き乍ら
此れでもまだ 戦って居るんだよ 捨てられない 誇り
屈する事の無い 自我確立 天の邪鬼と下克上の精神で
普段の生活の中には 喜びと幸せと憧れと楽しみを
適度に配分し 悦に浸り 愛想無い言葉に 燻って居た
実存の意味さえ 解りそうで 息する自分さえ 忘れそうで
答を下さい 大宇宙から小宇宙に繋がる程の
応えて下さい 真理と真実を司るものの正体を
もう無くすものはない もう欲しいものもない
愛も勇気も夢も希望も 必要だから 大切だから 生きてく証だから
大事に育てて行こう 温もりを守る様に 灯火を守る様に 命を守る様に そっと
傷を癒すよ 優しさが ほら 傷を治すよ 愛しさが ほら
信じる事で満たされて行く
僕らの人生は まだ始まったばかりだ
お休み ゆっくりと 暫くの間 眠るが良いさ 遠慮なく 憂う事なく
自らの侭に 安らかに 傷だらけの戦士達へ 此の詩を贈る 祈る様に 願う様に
(完了)