『かぐや姫の物語 完全版』
企画 戌子屋 監督 高畑勲 制作 西村義明 スタジオジブリ作品
『かぐや』 『かぐや姫の物語 完全版』 主題歌
お腹の中に居た時に 聴いた事の或る唄
風の行方も識らない儘で 翔ぼうとしてた
叶わぬ想い伝わらずに 月日は流れてく
通り雨の済んだ その後に 夕焼けは染まる
翼をもがれて 立ち尽くす私は
広い大地にいだかれて 月を夢見る
日の出も待たず
夜毎 夢見る
白く淡い闇に覆われて 泣いた宵のあの詩
木霊達の響きが調べる 美しい共生和音(ハルモニア)
手を伸ばしても届きはせずに 姿は消えってった
忘れ去ろうとした すぐ後に思い浮かべてた
翼を隠して 俟ち切れぬあけぼの
永いよ暇に囲まれて こころこわれる
なみだ ながれる
星が泣いてる
産まれてからは愛する人を ひたすらに探した
出逢えてからは もっとその人をひどく傷つけた
お腹の中に帰りたい そう願うためのこの歌
僕の行方も知らない侭で 砕け散る構成要素(マテリア)
翼をひろげて 国人を眺める
遠い来世に憧れて 次を夢見る
朝を覚えて
そっと 恋する
『導かれて』 『かぐや姫の物語 完全版』 挿入歌
僕は何度でも 何度でも
見とれていた 髪をほどく君の仕草に
憧れていた その髪に口づける事を
こんなにも 君 想っているのに
届かない 届かない どうして届かないのでしょう
明晩 恋の池で二人会うと決めた
膨らんだ風船はそのまま 張り裂けてしまった
会えるのに 会いに行くのに
離れない 心から 不安が離れないのです
月の見える下交わす 愛の誓いの言葉
手と手取り合い 肩引き寄せ そっと髪に口づけた
果たした願いに代わる命 落とした碧玉は深く沈む
すくった両手のひらは 夜風にじゃなく 震えてた
禁じられた時から始まった 必ず訪れる 定め
人は何故に破らずに居られないのでしょう
「好き」に負けずに居られないのでしょう