『一歩』  2016年3月3日 15:46

つまずいて転んでたんだ
差し伸べられた手に すがりつくこともせず
つま先から頭のてっぺんまで
不信と恐怖に縛り付けられていた

今すぐに まっすぐに 生きたいと思っても
なにかのちからに へし曲げられてしまう
心の弱さを さらけ出せずに ぼんやりと夢を抱いていた
君を抱いていた

一粒ずつの涙を 零す度に 一歩 一歩 一歩ずつ
前に進めるような 気がしてる
ひとつずつ ひとつずつ 希望の欠片を拾って 行こう

不安が僕らを襲う度に 足元はぐらつき
空を仰ぐ度に この星の隅から隅まで
むさぼり尽くした 積もりでいた

すぐそばに いつも君がいるのに
知らんぷりで過ごした 僕にサヨナラ
心の強さを 魂のたくましさよ 僕を 僕を
生かしておくれ 動かしておくれ

一度ぐらいの過ちを 冒す度に 人は人に近づくのだけれど
前にも後ろにも 進めないときは
ひとつずつ ひとつずつ 自分がしてきたことを
振り返ってみよう

どこから来たの? どこへ行こうとしているの?
僕の命はここ ここにあるんだよ
どこへ行けばいいの? どこへ帰って行けばいいの?
君の声はここ ここで聞こえるんだよ

その度に 一歩 その度に 一歩 進める気がして
その後に 一寸 その後に少しだけ 生きていてもいいんだろう

もう一寸 もう一寸 ・・・