『不安の刑』
破裂しそうな脳と空っぽの心 ギザギザ尖ってた青い日々
見せかけ騙し 人を脅し 愉悦に浸って 散々な目に遭わせて 遭わされた
腹で恨み 許した顔に 気付いてた微笑みは どこまでも 恐ろしく 見抜く
土瀝青(アスファルト)の十字架の真ん中で 運命の選択迫られ
泣きじゃくりながら無我夢中で 走りまくったんだ
「おまえみたいなモンが」と太陽にぶたれ 「愛してるわ」と月に囁かれ
どちらが本物? 星に訊くと 「自分で答えろ。」
いつか ここを抜け出せる筈と築いてた企みは
意味も無く 情けも無く 崩れた
髑髏(ゴルゴダ)の丘の頂上で 宿命の槍に貫かれ
泣く事も笑う事も無く死んだジーザスは
どんな 気持ちだったんだろう?
―不自由という囲いの中にいることが自由なんだ―
甘ったれでいい 糞ったれや ふて腐れ なんなら甲斐性なしでも
切り刻まれながら満身創痍で 受けて立ってきたんだ
意志や勇気の場合は勿論 時間の解決もある
動き出せないで居るのなら 未来の迎えを待ってみれば